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子育てお悩みQ&A

生活に関して

電子メディア(テレビやゲーム等)との上手な付き合い方はありますか

まずは、電子メディアには心身に様々な影響が起きる可能性があることを考えると、制限する必要があることを説明します。

具体的な提案として

  • テレビ・ビデオの視聴は、できる限り子どもと一緒に見るようにして、内容について親子で話し合うことも大切ですね。
  • もし、子どもが絵本を読んでほしい、一緒に散歩したいなどと望んだ時には、きちんと子どもと向き合ってあげてはいかがでしょうか。
  • 食事の時は、テレビを消して家族の会話が広がる食卓にしたいですね。
  • テレビ・ビデオ等は付けっ放しにせず、子ども自らスイッチを消すようにしてみてはいかがでしょうか。

付記

現代っ子の感性は、一人でTVゲームをしている時が最高の安らぎだと言っている子が多く、そこでストレス解消をしているわけです。このことを考えた時、気兼ねなくコミュニケーションをとったり、ストレスを解消できる人がいないということです。このことに注目しなければならないと思います。そのためにやすらげる家族や友だちとの関わりがもてる時間を、大切にしたいのです。(佐々木正美先生 講演より)

言葉が他の子どもより遅れているのでは・・・

幼児は個人差が大きいので、発育が順調であれば「焦らず、ゆったりとした気持ちで」優しく心を込めてお子さんの相手をしてあげていれば大丈夫。子どもの話を良く聞いてあげ、子どもとの会話を大事にしましょう。

具体的な提案

いろいろなものを見たり経験したりさせる~

一つひとつの言葉と物、言葉と行動を結び付けて理解させるようにしましょう。「花、きれいね」「赤と黄色」・・・など

子どもの言葉を豊かにするためには、大人の言葉がけも大切です

親自身がコミュニケーションすることが、楽しくならなければなりません。幼稚園ではそんなサポートも含めて、送り迎えの親御さんとの出会いの時に少しでも言葉のやりとりを大切にしています。気軽に声をかけてください。

絵本を読んだりお話をして豊かな言葉を育てる

幼稚園に通い始めると、先生や友だちとの中で、生活範囲が広がり、日常生活に必要な言葉が正しく使えるようになります。
良い絵本や童話に親しませ、テレビは番組や時間を決めて見るようにしましょう。
間違った言葉を使っている時は、理由を丁寧に説明してあげましょう。

付記

「どうしてこの子は言葉だけが遅いのだろう」あるいは「相当おしゃべりはしている」「言葉数はあるが何か他の子どもたちと違っている」など心配なようでしたら、幼稚園にも相談日がありますのでお近くの幼稚園にお尋ねください。

トイレ・トレーニングはどうしたらよいのでしょうか

気候(暖かい時期)、おしっこの間隔、子どもの気分がうまくあうと、排泄のしつけは半月か1か月でできてしまいます。少し待てばそういう時期が必ず来ますから、トイレ・トレーニングはやかましく言わず、ゆっくりするのが良いと思います。

子どもに排泄を意識させるには

  • おむつを取り替えるたびに「シー出たね、はい!さっぱりしたでしょ」
  • 「シーいっぱいでたね・・・」などと、大いに「シー」を宣伝しておきましょう。
  • 子どもが「シー」と言ったら、排泄の後だろうが先だろうが「シーが言えたね」とほめてあげましょう。

入園を前におむつが取れない

かつては、幼稚園でおむつをしている幼児はほとんど見られませんでしたが、現代ではどこの幼稚園でも常態化しています。それぞれ家庭と連携を取り、「失敗してもいいんだよ」・・と、緊張感を取り除き、園生活が落ち着いてきましたらお母さんと相談して、お子さんにあったトイレ指導をしていきますので、安心して入園させてください。

「つめかみ」や「指しゃぶり」はどうしたらやめられるの?

「つめかみ」が起こるわけ

子どもの行動や言葉は心に表れたもので、欲求不満や不安を解消するために行うもので心の安定を求めているのです。従ってその大元の心を治すことが大事です。

「つめかみ」の原因と思われるのは、制限する必要があることを説明します。

  • 十分活動したいのに活動できない(遊びを中断ばかりされている等)
  • 自分がやったことが周囲の人から認められない。
  • 自分の力を発揮したいのに出来ない等欲求がみたされない。
  • 自分のやったことに自信がもてないでどうして良いか悩んでいる。
  • 緊張を強いられている場合等です。

「指しゃぶり」は大きくなるに従って減少しますが「つめかみ」は増加するとも言われます。「つめかみ」を治す工夫には次のような方法があります。

  1. つめをかむ暇がないよう思う存分遊ばせる。(遊びたがらない場合親も一緒に遊ぶ)
  2. 子どもの得意なこと好きなことをやらせるようにして、もっている力を十分に発揮させる。
  3. 自分でどうしたら良いか幼児なりに悩んでいる時は静かにスキンシップをしたり話しかけて悩みを理解し、解決の糸口に気付かせやる気をおこさせる。
    「指しゃぶり」も子どものもっているエネルギーを十分に発揮させ何かに気持ちを集中させることなどがいいでしょう。そしてお天気がよいときには昼間は家にこもらないでどんどん外に出て遊びましょう。親が癖にこだわって「やめなさい」と叱るのではなく、気分転換させ日中しない時間をふやしていくといいですね。
ひらがなを教える時期はいつがいいの?

ひらがなは小学校入学後に習得できます。幼児期において大切なことは文字を教え込むことにとらわれないで、読んだり書いたりする下地をつくる準備期だということを忘れずにゆっくり「ある物事」をしっかり把握させることです。子どもは文字に対して普段の生活の中で「いっぱい聞いていっぱい話す」親子の会話の中から自然に興味関心がわいてきます。身の回りのものを正しく発音したり、カルタ遊び、しりとり、頭音遊び、七夕祭りや年賀郵便などを活用して読みたい書きたいという気持ちを持たせるようにするのもいいでしょう。時期をとらえて、ていねいに関わっていくことが大事ですね。

朝食がなかなか食べられないのですが

「早寝・早起き・朝ごはん」朝ごはんを食べることの大切さはわかっているが「朝の忙しい中で大変!」そんな声が聞こえてきます。

生活習慣を見直してみませんか

朝からテレビやビデオが付けっ放しで、着替えや食事に集中できないことはありませんか(洋服は、前日枕元に用意しておくといいですね)。寝る時間、食事の時間、外で十分遊ぶ時間、おやつの時間・・・体内時計がしっかりしていると、心身共に健康なお子さんに育ちます。大人の都合で夜遅くまで外出することはなるべく気をつけましょう。

「登園に間に合わなーい!」

朝起きた直後は、消化器官が動きにくいものです。忙しいときは牛乳やバナナ等、お子さんが口にしやすいものを食べるだけでも違います。

豆知識

2~3歳という時代は、「うちの子は食が細くて」と心配するお母さんが多いです。しかし、1年間に体重がせいぜい2キロ位しか増えないでいい時代なので、ご飯をそんなに食べなくても健康であれば大丈夫。幼稚園に入ると集団の中で頭も体も使い、自然と食欲も出てきます。

友だち関係に関して

友だちと遊んでいて、すぐ手が出てしまいます

幼児は、2~3歳頃になると、次第に友だちに関心をもつようになり、友だちと一緒に遊ぶことを好むようになります。しかし、言葉の発達がまだ十分でないので、どうしても衝動的な行動に出ることが多く、おもちゃの取り合いで泣いたり、泣かせたり、つかみ合いになったりすることが起きがちです。これは、自己中心的で、何でも思い通りにならなければ承知できない、この年齢の自然の姿なのです。

「いけない」ことを教えてやりましょう

何か物で頭をぶったり、砂を目にかけたりするような場合は、すぐに「頭は大事な所よ」「目が見えなくなると大変!」などと繰り返し教えてやります。

親同士が仲良く、いろいろな子どもと遊ばせましょう

親同士が、何かと相談できる友だち付き合いができると、注意しあったり見守ったりすることができます。「たたいてはいけませんよ」といいながら「ごめんね」と一緒に代弁してあげながら、自然につきあい方のルールを知らせていきましょう。

「上手に遊べた時は褒めて自信をもたせましょう」

おもちゃを貸したり、順番を譲れたら「○○ちゃん大好きよ」などと褒めて愛情をこめてスキンシップを!遊びが安定してきます。

癇癪(かんしゃく)を起こしやすいのですが

元来、子どもは自分が強く願ったことを、大声でわめいたり、時には大勢の前でひっくり返ったりしてでも、実現させようとするところがあります。そんな時、親の立場からすれば、バツの悪いことこの上ないですが、まずは行為を責める前に「そんなに○○がしたいんだね。ほしいんだね」と共感する言葉をかけることを心がけ、気持ちを落ち着かせることから始めましょう。その上で、こちらが伝えたいことを伝えるようにしてはどうでしょうか。また、癇癪を起こすということは、癇癪を起こしたことに対してだけでなく、生活全体の中で満たされなかったり、不満に思ったりすることがあるのかもしれません。普段の様子をよく見て、思い通りにならなくても騒がずにいたり、ほしいものを我慢できたりしたときには、たくさん誉めてあげましょう。 良い面をたくさん認めていくことが大切です。

子育てクリニック

子どもがアトピー性皮膚炎で困っています。良い治療法はありますか

アトピー性皮膚炎は、悪くなったり良くなったりを繰り返す、かゆみを伴う湿疹を主体とする疾患です。その治療目標は皮膚の症状をできるだけ軽減し、かゆみをとり、良好な状態の維持に努めることにあります。厚生労働省の治療のガイドラインでは、(1)原因・悪化因子の検索と対策、(2)スキンケア(異常な皮膚機能の補正)、(3)薬物療法が治療の3つの柱となっています。アトピー性皮膚炎は慢性疾患ですから、まず当面の治療目標としては、少しでも良い状態をつくり本人も家族も苦痛なく過ごせるようになることです。治療は画一的ではありませんし、一定不変でもありません。経過や治療効果を見ながら治療法、特に薬剤は変えていくものです。ですから、定期的にきちんと受診して、経過が思わしくなければ医師に正確にそのことを伝えて、治療法を検討してもらうようにしてください。当初は内服薬の必要がないと考えていても、経過で必要になる場合もあります。たとえば、かゆみ止めの軟膏の効果がないのであれば漫然と使うことは止めて、ステロイド軟膏に切り替える、また内服薬の使用を検討するなどのケースがあります。同時に、日常生活において、何か悪化因子がないかどうかを観察して、分析することも大切です。

そばアレルギーについて教えてください。また、食物アレルギー全体についても教えてください。

そばアレルギーは、食物アレルギーの中でも症状が重くなりやすく、中にはショック症状(最悪の場合死亡)を起こすことがあります。ですから、われわれ医者も最も注意すべき食物アレルギーの1つと考えています。そばアレルギーの正確な実態は把握されていませんが、全国に10万人から12万人位(人口の0.08%~0.1%程度)と推定されています。発病も2~3歳以後が多いとされていますが、それ以前に発症する場合もあります。今まで普通にそばを食べていた人が、ある日突然発症することもあり、「何歳なら大丈夫」ということも言えません。一般に乳児期発症の食物アレルギーの場合、小学校入学前までに8~9割の人が自然治癒することが期待でき、大豆→小麦→牛乳→卵の順に治ることが多いようです。幼児や学童、成人期に新たに食物アレルギーを発症してくるケース(乳児期発症例より少ない)では、アナフィラキシー(アレルギーの最重症型で、呼吸困難や血圧低下、ひどい蕁麻疹、粘膜の腫れなど)ショックを起こすことが少なくないので注意が必要です。原因食物としては、そば、ピーナッツ、エビ、カニ、魚類、キウイなどが挙げられますが、自然治癒することは少なく、生涯除去食療法を続けなければならない場合が多いようです。そばアレルギーかどうかの診断についてですが、結論から申し上げると、残念ながら今のところ早期に確実な診断を下す方法はないというのが実情です。アレルギーがあるかどうかをみるIgE・RASTという血液検査がありますが、この検査数値とそばアレルギーの症状は相関性が低いことがわかっており、検査で予測するのは難しいと言えます。そばを食べさせる時は、まず少量から与え様子を見ます。初期症状として口の中が痒くなったりピリピリするという訴えが多いので、そばを食べて口内に違和感を訴えたり吐き出したら、それ以後、そばは食べないほうがよいでしょう。【長野県幼稚園協会発行の情報誌『おさなご』に以前掲載したものからの抜粋です。】

低体温について教えてください

正確に体温とは、体の核心部の温度のことです。しかし核心温度は簡単に測定できませんので、測定が簡単な腋窩温を体温として代用しています。恒温動物である人間は、核心温度が視床下部体温中枢の命令で通常37.2度に設定されています。体温中枢は体内で産生された熱と体外に放出される熱のバランスを、自律神経を介して調節しています。近年、冷暖房の普及、有り余る清涼飲料水や食物、屋外遊びの減少などで自律神経の調整能力が弱まり、小児の体温は昔に比べ低くなってきているようです。健康小児の体温はおよそ36度台ですが、年齢、性、時刻、食事によって変動します。起床時の朝は低く午後は高いのが一般的で、その差は0.2度から0.4 度ほどです。小学1年女子363人の起床時の平均体温は36.18±0.39度で、昼食前は36.58±0.37度であった調査があります。かなり個人差がありますので、自分の平熱を知る必要があります。一般的に36度以下を低体温と言うことが多くあります。たいていの人が何ともない環境温度で体の冷えを感じ、その結果として全身倦怠、腹痛、食欲不振や風邪を引き起こしやすくなったり、頻尿などの不調を訴えることを冷え症と言います。低体温症とは核心温度が35度以下になり、循環障害、意識障害、組織障害を起こす状態を言います。東洋医学では2,000年以上前から冷え症は健康を損ね、免疫力を低下させるとして治療の対象になっていますが、現代西洋医学ではあまり重要視されていません。冷え症を改善するには東洋医学的な考え方が必要です。まず、体を温める生活をすること、清涼飲料水や甘い食物を過剰に摂取しないことが大事です。このほか、気持ち良いと感じる温度の入浴を心がけたり、炭酸入浴剤を使用するのもいいでしょう。体を温める食物としてはショウガ、ニンニク、ニラ、ネギ、青ジソ、カボチャ、アンズ、シナモン、唐辛子、黒砂糖など。逆に体を冷やす食物はレタス、トマト、バナナ、マンゴー、スイカ、メロン、柿、食塩、白砂糖などです。また、漢方薬としては当帰、桂枝、呉茱萸、附子などを含むものが冷え症に処方されます。漢方薬を処方してもらえる小児科に相談されるといいでしょう。【長野県幼稚園協会発行の情報誌『おさなご』に以前掲載したものからの抜粋です。】

斜視と弱視について、特性や対策法などを教えてください

生まれたばかりの赤ちゃんは明暗しか区別がつきませんが、生後4か月ぐらいで動く物を追うようになります。そして、徐々に視力が発達し6歳でほぼ大人と同じ視力を持つようになります。ただし、その期間を毎日ピントの合う世界で物を見て生活していないと子どもの視力は発達しません。ですから、その期間に何らかの原因によって視力の発達が止まってしまうことを「弱視」と言います。言いかえれば弱視とは単に視力が悪いということではなく、将来、眼鏡やコンタクトレンズを使用しても良い矯正視力が得られない状態のことです。弱視の原因として代表的なものが、斜視と遠視によるものです(他にも先天性白内障や眼瞼下垂などによるものもあります)。弱視に対する治療は根本的には、その子の眼の屈折状態に合った眼鏡を用いてピントの合う世界に置いてあげるということが治療の第一歩です。“眼鏡をかけることが薬だ”ということをまずは理解していただき、それでも効果が思わしくなければアイパッチ等を併用することが、弱視に対する共通の治療方針です。
また斜視とは、原因は様々ですが眼の位置がずれている状態のことで、小児の斜視は位置ずれを起している方の眼は常時サボっている(ピントの合っていない)状態です。
したがって視力の発達する時期にその発達が妨げられ、弱視の状態になってしまいます。弱視の治療はいかに工夫して子どもに“長い時間眼鏡をかけてもらえるか”にかかっています。お子さんの性格や周囲の状況にもよると思いますが、ご家族全員で眼鏡をかけていたらほめてあげるとか、ダテメガネでも結構ですので一緒に眼鏡を装用して眼鏡は通常のものだと子どもに意識を植えつける等の創意工夫をしていただく以外、方法はありません。視力が育つのは一般的には5~6歳までと言われていますが、小学校入学後も視力向上が得られた事例も多々あります。この大事な時期に必要なことを実行したという事実が、大事だと思われます。【長野県幼稚園協会発行の情報誌『おさなご』に以前掲載したものからの抜粋です。】

幼稚園Q&A

保育料はたくさんかかるのではないかしら?

各幼稚園、年齢によって違いがありますが、一律の徴収となります。さらに市町村からは、ご家庭の負担軽減のために、所得に応じて就園奨励費補助金 が出ます。

幼稚園は何歳から通えるの?

私立幼稚園では、満3歳からの入園が可能です。子育て支援として、2歳児から受け入れている園や、認定こども園など受け入れ形態はさまざまあります。 お子さんの発達段階・家庭の事情に応じて入園できます。

入園前の子どもがいますが、子育ての悩みを話せる場はありますか?

各園では、子育て支援として、育児相談や未就園児親子教室を行っています。幼稚園によって、実施日、時間などはさまざまですが、子育ての悩みにお答えしたり、園庭や保育室を開放して子育て中のお母さんたちの応援をしています。お近くの各幼稚園へ、 お気軽にご相談ください。

「認定こども園」とは、どのような施設ですか?

幼稚園と保育所の両方の機能をもつ施設です。保護者が働いているいないにかかわらず、子どもを受け入れ、教育・保育を一体的に行います。